2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧
「米国企業は日本企業に比べて利益率が高い」という通説を実証的に検証するとともに、こうした事態を生んだ背景を探った書。各種データの経年変化をもとに、日米の企業間にある構造的な差異を明らかにしている。通説を覆すような新事実は出てこないが、定量…
チップ間をレーザー光で結ぶという大胆な挑戦で,ペンタゴンと4400万ドルの5年契約を締結という話。米スタンフォード大,UCサンディエゴ,Luxtera,Koturaといった面々が開発パートナとして顔を連ねる。それにしても,まさにギャンブルである。 The Sun rese…
「法律事務所」「ペリカン文書」など,サスペンス小説で知られるジョン・グリシャムの手によるノンフィクション。冤罪を題材にしている。まずまず楽しめる出来。グリシャムは「もう書かない」と言っていることから,最初で最後のノンフィクションになるかも…
ブックオフ,TSUTAYA,Amazon.comといった形態の書店,さらには再販制の維持が書店業界や出版業界に大打撃を与え,日本の文化そのもののを破壊していると警鐘を鳴らした書。エキセントリックな部分には付いていけないところがあるが,再販制の問題点の指摘な…
岡山大学教授(執筆当時)がトヨタ自動車を学術的に分析した書。トヨタ自動車の「迷い」「試行錯誤」をきっちり書き込んでいる良書だが,トヨタが普通の優良企業だった15年前(1993年)に出版された本なので注意が必要。現状とのギャップは否めない。現在の…
バブル期に建てられた建築物を,北海道から九州まで日本を縦断して撮影し,注釈を加えた書。見開き2ページで建築物の住所,名称,発注元,施工,設計,費用,写真,概要がコンパクトにまとめられており,暇つぶしに読むにはちょうどいい。 バブルの傷跡とい…