2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧
小学館の創立85周年記念「日本の歴史」の最終巻にやっとたどり着いた。今回は1955年から現代までをカバーする。高度経済成長からバブルを経て閉塞感漂う現代という期間は、評者の人生とほぼ合致する。それだけに興味深く本を開いたが、期待はずれだった。 も…
応用数学が社会に大きな影響を与えていることを、ビジネスウィーク誌の元記者らしく豊富な取材をもとに明らかにした書。膨大なデータをかき集めることで人間の振る舞いをモデル化し、そのモデルを基に人間の行動を予測する最先端のマーケティング手法を紹介…
すさまじい書である。脳出血を3度も繰り返し高次脳機能障害者となった外科医が、その症状、リハビリ体験を克明に綴っている。何があってもポジティブな筆者の生き様は見事である。高次脳機能障害者から世界がどのように見えるか、睡眠が脳の機能回復にどれほ…
このところ贔屓にしている言語学者・東照二が、日米の政治家の街頭演説を分析した書。どのような演説が聴衆を引きつけるかを言語学的に解明している。実際に2009年の衆議院選挙の街頭演説に出向き、聴衆の反応まで取材するなど念の入れようである。米国の政…
コンピュータ黎明期から発展期のコンピュータ技術者と研究者、官僚へのインタビューで構成した書。往事の活気と当時の技術者/研究者の熱さが感じられる良書である。月刊アスキーの連載をもとに1996年に刊行された「計算機屋かく戦えり」を再編集したものなの…
、Nicholas Carr、Norton、p.276、$26.95 “IT Doesn't Matter”や“The Big Switch”を著したNicholas Carrの3作目。インターネットが人間の行動パターン、さらには脳にどのような影響を与えるかを論じる。米国の書物らしく、技術やツールが人間や社会に与えた…