2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

Magazines Join With New Tablet Challenger

Neal Stephenson’s Novel of Computer Viruses and Welsh Terrorists

日本中枢の崩壊、古賀茂明、講談社、p.386、¥1680

現役官僚が民主党政権の国家公務員制度改革などを批判したことで話題を呼んだ、古賀茂明のベストセラー。雑誌論文や国会証言などで政権批判を行ったため経済産業省大臣官房付という閑職に追いやられた。その後も現役官僚の肩書きで政権批判を続けていたが、9…

調査報道がジャーナリズムを変える、田島泰彦、原寿雄、山本博、花伝社、p.243、¥1785

政府や官庁、企業の発表を唯々諾々として受け入れ伝える「発表報道」が蔓延するマスメディアに警鐘を鳴した書。10人の筆者がそれぞれの経験を基に、発表報道と対極をなす「調査報道」の重要性を説く。ここでいう調査報道とは、ジャーナリストやマスメディア…

In E-Books, Publishers Have Rivals: News Sites

ユニコード戦記〜文字符号の国際標準化バトル〜、小林龍生、東京電機大学出版局、p.290、¥2700

文字コードの国際標準化の舞台裏を綴った書。ジャストシステムから派遣された日本人技術者の視点から、ユニコードとISO/IEC 10646における、漢字標準化作業の詳細を描いている。日本と欧米の標準化に対する考え方の違い、日本国内における標準化推進派と反対…

エネルギー論争の盲点〜天然ガスと分散化が日本を救う〜、NHK出版新書、石井彰、p.224、¥777

著者が天然ガスに長年かかわってきた人物という点を差し引いても、エネルギー問題を考える上での貴重な情報が多く盛り込まれた良書。原発派 対 反原発派(再生可能エネルギー派)という構図で“0”か“1”かの不毛な議論に陥りがちな日本のエネルギー論争の問…

Great digital expectations

Intel Working With Google to Optimize Android for Its Chips

清貧と復興〜土光敏夫100の言葉〜、出町譲、文藝春秋、p.288、¥1400

石川島播磨重工と東芝で社長を務め、経団連会長や第2臨調会長を歴任した土光敏夫の箴言・至言をまとめた書。100件の発言と背景説明で構成している。キリのいい100にこだわったせいで、後半部が息切れ気味なのは少し残念。短く・鋭くで十分に著者の思いは伝わ…

The Innovator's DNA: Mastering the Five Skills of Disruptive Innovators、Jeff Dyer、Hal Gregersen、Clayton M. Christensen、Harvard Business School Pr、p.304、$29.95

「イノベーションのジレンマ」で知られるClayton M. Christensenなど3人の大学教授の手によるビジネス書。8年間の調査研究の成果という。本書の主題は「イノベーションはどうやって生まれたのか」「我々は、どうすればイノベーションを生み出せるのか」で、…

Patent Overhaul Nears

五感で学べ〜ある農業学校の過酷で濃密な365日〜、川上康介、オレンジページ、p.195、¥1500

タキイ種苗が1947年に設立した農業学校「タキイ研究農場付属園芸専門学校」の体験入学記。40代のノンフィクションライターが18〜24歳の若者に交じって1年にわたって学校生活を送り、ユニークな教育と寮生たちの成長を追っている。「タネのタキイ」で知られる…

フォールト・ラインズ〜「大断層」が金融危機を再び招く〜、ラグラム・ラジャン著、伏見威蕃・訳、月沢李歌子・訳、新潮社、p.318、¥1995

リーマンショックの原因を分析した書籍として、欧米で高い評価を得ているビジネス書。帯にはBusiness Books of the Year 2010を受賞したとなっている。確かに高い視点から米国および世界経済を俯瞰し、過去の歴史を踏まえながら、なぜ金融危機が起こったかを…