2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧
アリ、ミツバチ、シロアリ、鳥、バッタが群れとしてみせる脅威の能力を紹介した書。本書の狙いは、生物の行動から得られる教訓を人間組織の運営に生かすこと。人間社会やビジネスに簡単に適用できるとも思えないが、示唆に富む内容なのは間違いない。 これら…
経営学者の伊丹敬之が著した本田宗一郎の評伝。本田の魅力全開となっている。夢、希望、情熱、挑戦の大切さを教えてくれる言葉が満載で勇気づけられる。伊丹が評伝を書くというのは少しミスマッチな気もするが、出来のよい書に仕上がっていてお薦めである。…
医療を巡る不正の数々を、足を使った丹念な取材で追ったノンフィクション。2010年5月に放映されたNHKドキュメンタリー番組を基に構成している。本書が扱う題材は重く、読後は暗澹たる思いにさせられる。矛盾だらけで展望の開けない日本の医療制度・介護…
国庫から“埋蔵金”を発掘した高橋洋一が、日本の金融・経済政策、とりわけ日本銀行を徹底的に批判した書。日本はなぜ不況なのか、危機はいかに克服されるのか、これからの日本経済はどうなるのか、日本経済は破綻するのかといった視点から、日本銀行、民主党…
米Appleを中心にイノベーションを生む秘訣を説いた書。イノベーションとは何か、イノベータとは何かを解き明かす。優れたリーダー論になっているが、タイトルのSteve Jobsは売るためのテクニックと考えた方がよい。Jobs本、Apple本、イノベーション本として…
代理ミュンヒハウゼン症候群を初めて知ったのは、2008年末に京大病院で起こった殺人未遂事件。母親が入院している子どもの点滴に、室温で10日放置したスポーツドリンクを混入して病状を悪化させた(殺害しようとした)というもの。覚えておられ方も多いだろ…
壮大なスケールで描く人類史の下巻。筆者がエピローグで語っているように、最も理科系から離れている歴史学を、自然科学的な切り口で論じている。説得力のある論理展開は最後まで衰えを見せず、一気に読ませる。ボリューム十分なので、長めの休暇のときに読…