2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧
東大数学科出身の経済学者が書いた思考術。世の中の事象を抽象化してとらえる秘訣(思考法)を書いているのかと想像して購入したが、ちょっと違った。主に、経済学で数学はどのように活用されているかを数式を用いずに説いている。新書らしく「給料が上がら…
国連の次席大使を務めた東大教授による政治・外交・安全保障論。日本がグローバルに果たすべき役割を明確に説く。他国、特に中国や韓国に対する歯に衣着せぬ評価が実に新鮮。職業外交官ではない良さが出ている。筆者の実体験に基づく国連を舞台にした各国の…
初めに断っておく。筆者の冨永章氏は評者の取材先である。日本IBMの専務、日本のプロジェクトマネジメント学会の重鎮として、日経コンピュータ編集長時代にお世話になった。そもそも本書は、編集者から「現代の奇書」という推薦文とともに献本してもらった。…
破綻した日本振興銀行の木村剛とSFCG(旧商工ファンド)の大島健伸を扱ったノンフィクション。かなり対照的な2人の人生とともに、振興銀とSFCGの設立から崩壊までを追っている。直前に読んだ「世紀の空売り」が妙にカラっとした明るいタッチで金融事件を扱…
「ライヤーズ・ポーカー」「マネー・ボール」などの著者があるノンフィクション作家のマイケル・ルイスが、リーマンショックを生んだ米国金融業界の裏側を追った書。米ソロモンブラザーズ出身で金融ノンフィクション「ライヤーズ・ポーカー」でデビューした…