2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧
足立区で起こった殺人事件の犯人とインターネットで名指しされた、お笑い芸人・スマイリーキクチが誹謗中傷と戦った10年間を綴った書。現在ではネットにおける誹謗中傷や脅迫に対する摘発はかなり進んでおり、新聞でも取り上げられたりするが、著者への中傷…
日経新聞の元政治記者で現在は政治評論家の田勢康弘が、四国新聞に連載した政治コラムを加筆・再構成した書。連載は2007年から始まったようだが、本書では2009年の民主党への政権交替前後から東日本大震災後までを中心にカバーする。東日本大震災後の政治の…
米Microsoft共同創始者であるPaul Allneの自伝。Bill Gatesとの出会いと決別、Microsoftを30歳で退社した後の人生を綴っている。300ページを超える本だが、英語は平易で読みやすい。前半はMicrosoftとGatesに絡む数々の裏話が披露されており、評者のようなIT…
購入したKindle端末を使って、初めて読んだ電子書籍。Amazonの販売では「電子書籍>紙の書籍」になった今としては、遅ればせながらのKindle体験である。パソコン、iPhone、Kindleと端末を渡り歩きながら読み終えた。意外にスムーズに読めたのは驚きだった。…
東日本大震災前の2010年12月に発行された書。2010年2月27日に起こったチリ沖地震津波がキッカケになって執筆したという。このときに日本では168万人を対象に避難指示・避難勧告が出されたが、実際に避難した人はたった3.8%。津波防災や減災など災害研究の第…
実に分かりやすく「マーケティングとは何か」を説いた入門書。供給過剰な市場環境のなかで品質は過剰になるうえに、企業間の技術力の差は小さく。必然的に企業の収益力は低下する。こうした状況で重要性を増すのが、「売れるものを作る」マーケティングとい…
数学における七大難問の一つだった「ポアンカレ予想」を2002年に証明した数学者グリゴーリー・ペレルマンを扱ったノンフィクション。キレのよい、第一級の評伝である。数学的な話がほんの少し出てくるが、読み飛ばしても問題ない。翻訳はよく読みやすい。ち…