2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

Google Buys IBM Inventions as It Aims to Build Patent Hoard

Nortel Patent Probe Picks Up

トラブルなう、久田将義、ミリオン出版、p.207、¥1050

雑誌の編集者を務める筆者が遭遇したトラブルの数々を紹介した書。恫喝や脅迫、恐喝、拉致といった体験を面白おかしく綴っている。多くの事例を紹介しているぶん、個々のエピソードに対する書き込みは不足気味。物足りなさを感じるが、内容が内容だけに仕方…

東電帝国〜その失敗の本質〜、志村嘉一郎、文春新書、p.232、¥798

本書の帯には、「最も知る記者がついに書いた、超エリート集団のカネと人脈」とある。だったら「もっと前に東京電力の実態を書いてくれていたら」と突っ込みを入れたくなる。東日本大震災の前に上梓されていたら、筆者の評価と本書の価値はぐんと高まっただ…

日本の電機産業はこうやって蘇る、若林秀樹、洋泉社、p.308、\1575

証券アナリストとして電機業界を20年あまり見続け、現在はヘッジファンドの社長を務める筆者が描く電機産業の未来像。アナリストらしい視点で電機産業を俯瞰している。全体によくまとまっているが、議論の展開が少し雑駁なのが気になる。個人的な体験に基づ…

Samurai go soft

Some Apple Directors Ponder CEO Succession

Making the World Work Better:The Ideas That Shaped a Century and a Company、Kevin Maney、Steve Hamm、Jeffrey O'Brien、IBM Press、p.350、$29.99

米IBMの創業100周年を記念して出版された書。社長兼会長兼CEOのSamuel Palmisanoが力のこもった序文を書いている。USA TodayやBusinessWeek、Wired出身の3人のジャーナリストを使い、IBMの歴史を技術、経営、社会貢献といった視点から描く。成功だけは失敗に…

Amazon Plans Tablet Computer by October

The Foxification of news

Reinventing the newspaper

赤ちゃんの科学〜ヒトはどのように生まれてくるのか〜、マーク・スローン、早川直子・訳、日本放送出版協会、p.424、?2310

30年近く出産現場に立ち会ってきた小児科医が紹介する「赤ちゃんの神秘」。どこかの書評が取り上げていたので購入したが、400ページを超える大著なのでツンドク状態が続いていた。何となく目障りなので読み始める。筆者は赤ちゃんだけではなく、人間という生…

津波と原発、佐野眞一、講談社、p.258、¥1575

東日本大震災の被災地を歩き、惨状を目の当たりにしたノンフィクション作家・佐野眞一の驚きと怒りがひしひしと伝わってくるルポルタージュ。特に怒りが凄まじい。本書はルポの基本である現場を歩くことの重要さを改めて教えてくれる。佐野はこう言う。「被…

Flipboard Stakes Its Claim as the Newsstand of the Future

Google, Microsoft sued over map technology

江戸の卵は1個400円!〜モノの値段で知る江戸の暮らし〜、丸田勲、光文社新書、p.203、?777

町人文化が花開いた文化・文政年間(1804〜1829年)の物価を、円換算して紹介する書。江戸っ子や武士の暮らしぶりが垣間見えて楽しい。取り上げるのは、表題の卵のほか、大岡越前守の年収、不倫の慰謝料、家賃、医療費、化粧品など。ちなみに一両は12万8000…

ウォールストリート・ジャーナル式図解表現のルール、ドナ・ウォン著、村井瑞枝・訳、かんき出版、p.160、\1680

米ウォール・ストリート・ジャーナルのグラフィック・エディタを務める筆者が伝授するグラフや図、表の作り方。記者時代にさんざん図表を作った評者だが、的確な指摘が多く、なかなか役立つ。経験から何気なく実行していた作図法や作表法が、理論だって裏付…

破壊する創造者〜ウイルスがヒトを進化させた〜、フランク・ライアン著、夏目大・訳、早川書房、p.448、\2625

生物の進化をもたらした要因は、突然変異以外にも存在することを説いた書。副題にもあるようにウイルスが生物(動物・植物・昆虫・・・)の進化に重要な役割を果たしたというのが主張の一つだが、本書の幅はもっと広い。へ〜っと驚くような話が満載である。…

Samsung Drops Counter-Suit Against Apple in California

想像するちから〜チンパンジーが教えてくれた人間の心〜、松沢哲郎、岩波書店、p.240、¥1995

30年以上もチンパンジーを研究してきた、京都大学霊長類研究所所長の筆者が「人間とは何か」「心とは何か」を論じた書。チンパンジーを一人二人、彼・彼女と呼ぶ筆者の愛情が伝わる感動的な書き出しに始まり、興味深い話題が盛りだくさんである。チンパンジ…