2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧
学生時代にお世話になったナカニシヤ書店。その源流である中西出版の社長が専門誌「印刷雑誌」に寄稿したエッセイをまとめた書。本の未来や印刷の今後について綴っている。「電子書籍の抵抗勢力たらんと欲す」はそのなかの一つで、全体を見ると電子書籍に関…
先日(2010年9月21日)に収監された守屋武昌・元防衛事務次官が、詳細な日記をもとに普天間基地問題の顛末を微に入り細にわたって綴った書。 国会議員、沖縄知事、官僚、建設業者などさまざまな人物が実名で登場し迫力満点である。官僚や政治家の醜い争いも…
前方後円墳のもつ歴史的な意味を、各地の古墳を紹介しながら論じた書。全国各地に散らばった前方後円墳の写真が豊富で旅情をかきたてられる。それにしても、これほど多くの古墳が全国にあるとは知らなかった。ちょっとした驚きである。本書は、前方後円墳だ…
刺激的な内容の本である。発明家と言われる人が、どういった思考プロセスを経て発明に至ったか、どんな経験(失敗)をしてきたのか、学問的なバックグラウンドはどうなのかなどを探る。エジソンやベル、ニコ・テスラ、ライト兄弟といった過去の偉人のほか、H…
半導体と半導体産業の重要性を、一般向けに分かりやすく書いている。半導体の潜在能力は高いにもかかわらず、日本メーカーは経営戦略のまずさから海外に後れをとっていると説く。狙いは悪くないし、所どころ的を射た指摘もある。ただし初歩的な事実誤認や固…
「全米で150紙が消滅。35%の記者が失職」という文字が踊る帯やタイトルからは、インターネットの無料コンテンツによって新聞は死滅するといった内容のお手軽本に見える。この予断は、良い方向に裏切られる。ジャーナリズムへの深い理解と見識、歴史的な知識…