2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧
ハカる(測る、量る、計る)という行為が新たな発想、製品・サービスにつながることを説いたビジネス書。ハカるポイントは三つ。モノではなく「ヒトをハカる」、頭で考えるのではなく「作ってハカる」旧来の仕組みではなく「新しいハカり方を創る」である。…
著者が5年前に著した「経済学的思考のセンス」の続編として企画がスタートした書。調査や定量的研究を参照してながら持論を展開するところは、著者の出世作『日本の不平等―格差社会の幻想と未来』と同じ手法で安心して読める。説得力のある論理構成は一読の…
全16巻の日本の歴史全集も残すところあと2巻になった。本書は第2次世界大戦など戦争に翻弄された4人の庶民を中心に、市井の人々の生活に迫っている。筆者は横浜国立大学教授だが、一般に思い浮かべる歴史学者とは違うようだ。取材をベースに歴史を論じており…
ベストセラーになった『死体は語る』の著者の書き下ろし。監察医として数々の殺人事件に立ち会った経験や、実際におこった事件を例にとっているので説得力のある書に仕上がっている(筆者は2万体の検屍をしたらしい)。事件に遭遇したときにどのように行動す…
サブプライム問題に端を発した世界金融危機に、米FRB(連邦準備制度理事会)のベン・バーナンキ議長がどのように対処したかを、日欧の中央銀行や世界中の金融界の動きなどを交え、米ウォールストリート・ジャーナル記者/コラムニストが克明に追った書。当事…