2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧
ベストセラー「ビジョナリー・カンパニー」の第3弾。興隆をきわめ、偉大とされた企業が衰退する過程を明らかにする。これまでの2冊と同様、周到な調査とあざやかな切り口で多くの企業を俎上に上げ分析する。衰退の歩みを逆転させるための指針も示している。…
特捜OBで現在は名城大学コンプライアンス研究センター長を務める著者が、企業コンプライアンスの在るべき姿を論じた書。。郵便不正事件における証拠改ざんをはじめとする検察の不祥事、社会保険庁の年金不正処理事件、テレビにおけるねつ造事件、原発にお…
関東大震災後の東京復興を東京市長としてリードし、このところ取り上げられることの多い後藤新平の評伝。ただし東京復興物語を期待して読むと失望するかもしれない。本書は「唯一の国民外交家」と称された外交指導者の側面に焦点を当て、むしろ政治家として…
創設時から直近の話題まで、詳細にGoogleの急成長の足跡を追ったノンフィクション。この書評でも、「The Google Story」「The Google Story」「The Search」といったGoogle本を取り上げたが、ミクロの視点でGoogleに迫っており、内容の濃さでは本書が抜きん…
タイトルと中身のギャップが気になるが、著者の主張は副題「少しの放射線は心配無用」である。国連科学委員会と国際放射線防護委員会がお墨付きをあたえた「放射線は微量でも毒」「放射線は微量でも厳密に管理する」という勧告に対して、動物を使った実験や…
ユニクロの実像を描いたノンフィクション。柳井正社長へのインタビューや社員、OBだけではなく、生産を担う中国の工場、競合するスペインZARAなど、ユニクロに関係する取材先を丹念に取材している。心に響くものは多くないが資料的価値は十分である。ユニク…