NYTimesのサイト, ブランド依存から脱却し検索エンジン対策(メディア・パブ)

 新聞紙で培ったブランド力があるのだから、後は優れた記事を読者に向かって発信すればよい・・・。新聞社は,有力な新聞を抱えている社ほど,そのように考えていたのではなかろうか。

 だが,読者に向けて記事を発信するだけではダメになってきた。検索エンジンに向けて発信する必要も高まってきたのだ。これまでは,ブランド力で新聞社サイトのトップページに読者を誘導し,そこから好みの記事を探して読んでもらっていた。トップページに来てもらうことを前提に,サイトも設計されていた。ところが,ユーザーの情報アクセスのスタイルが大きく変わってきたのだ。検索エンジンの浸透に伴い,トップページをバイパスして,読者が特定記事にアクセスするようになってきたのだ。検索エンジン経由で飛んでくる読者を増やす対策が必要になってきたのだ。

 こんなこと,今更かもしれない。だが,伝統的なメディア会社では当たり前ではない。紙媒体の世界を闊歩してきた編集者には,頭で理解しても,なかなか実感できない話だからだ。

うううう。示唆に富む指摘