著作権の世紀〜変わる「情報の独占制度」〜、福井健策、集英社新書、p.236、¥756


 著作権に関する最近の動向をコンパクトにまとめた書。新書らしい新書に仕上がっている。事例の選び方が秀抜なので、ぐっと引き込まれる。デジタル技術によって顕在化した法律と実社会とのギャップ、フェアユース規定の日本に導入する動きとその問題点、国立国会図書館の動きなど最近の動向をほどよく盛り込んいる。著作権についてざっと知りたい向きにはお薦めである。