フェイスブック〜若き天才の野望(5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)〜、デビッド・カークパトリック著、滑川海彦・訳、高橋信夫・訳、日経BP社、p.544、¥1890


 日本でもジワリと存在感を見せ始めたFacebook。本書は、そのFacebookを立ち上げたマーク・ザッカーバーグの評伝である。現在進行形で拡大中のFacebookの生い立ちやこれまでの成長過程を知る上でも役立つし、ベンチャーキャピタルの生態、米Googleや米Microsoft、米Yahooとの駆け引きなども興味深い。ザッカーバーグはマスコミのインタビューを受けることの少ないだけに、その実像を垣間みることができる貴重な1冊となっている。500ページと少々大部だが、つい引き込まれる内容なのと翻訳がいいので一気に読める。GoogleTwitterFacebookなど、次から次へと成長企業を生み出す米国社会の仕組みに興味のある方にお薦めである。